優れた「人」、「技術」、「設備」で、自動車産業の未来に貢献します。
平素より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。私は2011年6月、埼玉車体株式会社代表取締役社長に就任いたしました。1965年創業の歴史と伝統を継承しつつ、新しい時代に挑戦してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
さて、当社は本田技研工業株式会社様とともに歩む、二輪車および四輪車の試作と部品製造に特化した技術者集団です。“世界のHONDA”に選ばれた技術力で、今後とも選ばれ続けることを目標としております。
私は経営において「人」と「技術」と「設備」へのバランスのよい投資が重要と考えております。まず「人」については、当社には車に興味を持つ若く優秀な人材が集まり、熱心に業務に取り組んでいます。定着率も高く、安定した人事体制が業務を支えています。社員は使命感のある仕事に楽しく取り組むのが理想で、そのためのサポートをしていくのも私の大切な仕事だと思っています。次に「技術」に関しては、試作と部品製造において創業以来積み上げてきた独自のスキルとノウハウがあります。これは当社の財産であり、匠の技と呼ぶべきハンドワークから先進のマシンワークまで、高度な技術を総合的に駆使することができます。そして「設備」におきましては日進月歩の技術革新に対応するため、積極的に研究と導入を行っております。これらの相乗成果がメーカーの信頼を勝ち得ていると確信しております。
環境志向や資源問題により、自動車はHV(ハイブリッド車)やEV(電気自動車)が主流となりつつあります。当社が主業務としている鈑金は、この新しい領域でも通用し、今後も発展が見込まれます。むしろ時代の追い風を受けていると考えております。私たちの誇りは世界トップレベルの試作品をつくること。そのために全社が情報を共有し、連携して時代の要請に対応してまいります。
当社は「安定した品質の試作品を、早く、安くつくる」という基本を忘れず、同時に部品やボディ関連の新しい領域にも挑戦し、将来的にはその安定供給等を強みとし、厳しい状況に対応してまいりたいと考えております。皆様には今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
埼玉車体株式会社
代表取締役社長 大竹 譲司